授業が終わり昇降口まで来ると
朝の子がいた。

“おっ!告白か!?"

…んなわけねぇか。

「待ってた」

そう言って手を振ってた。

「どうした?」

俺の顔を見上げニコッと笑い

「だって自転車のカギ
君が持ってるでしょ?」

そうだった。
スタンドに自転車を運び
カギを掛けて
そのままズボンのポケットに仕舞いこんだのを忘れていた。

そんな理由だった事に
少しガッカリする自分がいた。