赤と青の恋


「碧?静かだねー」

「そうか?」

「ゴミ箱持ってたし誤解とかしてないよね?」

「さぁな」

「…」

曲がり角からバスが見えてくる。

「なぁ、ハンバーガー食いに行こうぜ」

「えっ!?」

「後乗れよ」

「…うん」


俺は瑞希を誘ってしまった。

「瑞希やっぱり太った?ペダルが動かねぇ」

「アハハ!!かもね」


瑞希はシャツの端を掴んでいた。

「ちゃんと掴まれ」

瑞希は俺の腰に手をまわす。

“茜?これは裏切りじゃないんだ"





頭の中で言い訳する自分が情けなかった。