司会者が
「藤原さんお願いします」
そう言うと教室の電気が消された
暗幕の掛かった部屋は一瞬、真っ暗になったが
直ぐにスポットライトが当てられた。
観客は静まり返り俺の鼓動が大きくなる。
“ふぅー"
茜は小さく息を整えて
「アオ?私ね一年生の時からずっと好きだったの
名前も学年すらも知らなかった
自転車で私を追い越していくアオ
友達と楽しそうに話しているアオ
彼女さんに優しく微笑むアオ
全部が好きだけど
どれも私には遠いアオだった
それでも私が転んだとき助けてくれて
アイスを一緒に食べて
風邪を引いた時
元気になるラムネをたくさん持ってきてくれた
チャンスが大チャンスになっていった
やっと恋する権利を得たのかなって…
嬉しくて嬉しくて
……
私、実は臆病で小さな人間で
…そんな私も大きな恋をしました
アオ!たくさんの幸せをありがとう
今度は私から幸せのプレゼントをしたい
これからもアオと一緒に過ごしたいです 」

