司会者の進行で始まった。 先に入るのは茜。 「藤原茜さんです、今日想いを伝える方の名前は?」 「岡田碧君です」 「どんな告白でしょうか! 相手の方YESならキスをNOなら、そのまま退場してください!! 岡田さんどうぞ」 “うっ!!呼ばれたヤベェ ちゃんと歩けるんか?俺" 後ろのドアから入ると真ん中に小さなステージが設けられていて 観客が50人以上はいた。 拍手喝采の中 俺は、ゆっくり進みステージに立つ。 目の前には頬が少し紅潮した茜の姿。 マイクを持つ手が震えているように見えた。