焼そばを食べながら3年生の唄のライブを聴く。

バラード調の曲が流れた時
茜は目を潤ませて聞き入っていた。

「私、この曲が大好きなんだ」

「そっか、良い曲だな俺も好きかも」

「でしょ!!」

「この曲は、お父さんを思い出す曲なんだ」

「そうなんだ」

「お父さんが大好きな曲で
私も好きになって…
車の中で何回も何回もリピートしてもらって覚えちゃった」

「思い出の曲かー
俺には無いよ」

「でも今、なったでしょ?
学園祭で聴いて好きになった曲…とか」


「そうだな、思い出の曲になった」