自分の教室に戻り
席につくと瑞希がやって来た。

瑞希は中3の時に初めて付き合った彼女
半年持たずに別れた。
今じゃ何も無かったように
俺に話しかけて来る

俺的には元カノと話すなんて有り得ない事だった。


「見ーちゃった!茜と仲いいんだね」

「瑞希、茜知ってんの?」

「うん!!一年の時同じクラスだったし
茜はいい子だよ男子にもメッチャ人気で
よく告ら…
あっ結構前の話しね
今はどうかな…アハハ」

気を使っているのか
へたくそなフォローを入れてくる。

「何をもって、いい子なの?
俺には全然わからねぇし」

俺の知らない茜がいる
知らない事が多くて当たり前なのに
ちょっと腹が立った。


「まぁ、そうだよね
付き合ってんの?」

「…」


俺は無言で首を振った。