家の前まで来ると
健二が待ち構えていた。
健二は中学時代の悪友。
今は違う高校に通っているが付き合いは前と変わらない。


「碧!!遅いし
メール見てないのか?」

「あぁ持ってくの忘れてたからな」


玄関のカギを開けると
健二も一緒に着いてきた。

「相変わらず汚ねぇな」

そう言うとベッドの上に座り込んだ。

机の上で携帯の着信ランプが光っていた。

履歴を見ながら健二に尋ねた。


「健二、何かあった?」

「何かないと来ちゃいけないか?」

「んなことねぇよ…何だ?」