ただの兄弟・・・・
ペットと変わんないような?
あたしは心臓が張り裂けそうなくらいドキドキしてたのに・・・・
あたしがどんなに意識してても一人で勝手に空回りしてるだけ。
梓にとってあたしって・・・・
ぽたっ。
あたしの手に水がたれた。
あ、あたし泣いてるの?
なんか・・・
すごく・・・・虚しい・・・・
がたっ!
あたしは勢いよく席を立った。
「さく・・・ら・・・」
固まってる梓があたしを見てる・・・
「ごちそうさま!あたしもう寝るね!」
そう言って梓から逃げ出した。
「桜!ごめん!」
後ろで叫ぶような梓の声が聞こえる。
けど、止まれない。
どうしたらいいのか分からないから。
バタン!
あたしは部屋に籠もった。
どうしようもないこの気持ちとともに。