「いただきまーす」
「いただきます」
いつも通りの2人きりの夕飯。
あたしと梓はテレビに向かって正面に並んで座る。
梓は4食連続の肉じゃがを箸で口にはこんでもぐもぐしてる。
何をしててもかっこいい。
絵になるというか、様になるというか。
見てるだけで顔が火照ってきた。
「なに?」
「え?っあ、ううん。なんでもないよ」
ついじっと見すぎた。
「あー。ごめん。一人で肉じゃがたべちゃった」
「全然いいよ!あたし飽きてきてたから」
「ならよかった」
そういいつつ梓はあたしの頭を撫でた。
と、思ったら不自然に目をそらされた。


