なんだかあっという間に明日カラオケに行くことになってしまった。
しかも、澤田さんも一緒だって。
梓に近づいて欲しくないのに。
なにをあんなに仲良さそうにはなしてたのかなあ。
梓はいつも女の子と楽しそうに話してるし。
やだなぁ・・・
明日のカラオケ・・・・
そう思いながら鍋に沸かしたお湯に昆布と鰹節、煮干しを入れる。
梓はあたしに彼氏が出来てもなんともおもわないのかな。
なんで、あんなに楽しそうだったの?
なんで、よく知りもしない松原くんにあたしを勧めるの?
あたしに彼氏ができても寂しいともおもってくれないのかな。
「桜、風呂あいた」
「あ、うん」
振り向くと半裸の梓がすぐ後ろに立ってた。
目の前に真っ白で、しっかりした胸板が・・・。
ぶわっと顔が熱くなるのがわかる。


