「へー。梓くんとは違うタイプがいいのかー」


「そうかもね」



ドクン。ドクン。


やばい。


嘘だろ。



そんな直球で否定すんな。





「生まれてからずっと一緒いたら違うタイプに憧れちゃうみたいな?」


「そーだねー」



止めろ。



それ以上なにもいうな。



わかってたけど、辛い。


告ってもないのに振られてる。


告ることもできないのに。


桜、俺を否定しないで。


さくら・・・・


俺から離れていかないで。




「その感じだと、4組の松原くんとかどう?サッカー部で先輩たちを差し置いてレギュラーらしいし、クールで有名じゃん?結構イケメンだしー」



「いいかもね。マツバラくん。」



誰だよそれ。


やめろよ誰かもわかんないやつ。


桜、俺をみてよ。


桜・・・・