朝食を食べて、桜の作った弁当を持って俺達は高校へ向かう。


高校までは徒歩40分。

バスも歩けど歩いて学校に行く。


その方が桜とふたりきりでいられるから。


いつもたわいもない話をしながら学校へ行く。


「桜、今日の夕飯どうする?」




「んー?昨日の肉じゃがまだあるしなー。焼き魚とかは?」


「いいね」


昨日の夜から4食連続肉じゃが。

うまいからいいけど。

魚は秋刀魚がいいなー。春だから無いよなぁ。

とか考えてたら、桜がこっちを見上げてる。


可愛い二重の大きな目、真っ白に透き通るような肌に桜色の頬、ぷるんとした赤みがかった唇、そしてちらっと見える谷間・・・・・


やべー。



とりあえず声をかける。



「どした?」


「え?」


「桜がこっち見てるからどーしたのかなと」


「え?なっなんでもないよ?」


桜のピンクの頬が赤くなりつつわたわたと答える。

あまりのかわいさについ頬をなでてしまう。
そしたら、桜は目を閉じた。


え?キスいていいですか?

あー・・・・・~っ


ダメだ。


落ち着け俺。


はぁ・・・・






「桜はかわいいよなぁ」


可愛すぎて俺はきがきじゃない。



「なっなにいっての。梓シスコンだよ」


照れてる桜がかわいい。


「シスコンだけど?桜おねーちゃん」


まぁシスコンには違いないからな。

わざとらしくおねーちゃんとよんでやった。