「風紀委員長のセディアスだ。」
場の空気が一変する。教卓の前に立った1人の男。本能で感じ取ったのか無意識にコイツには逆らってはいけない、関わるなと頭の中で五月蝿いくらいに警鐘が鳴り響く。
髪は10人が10人綺麗だと言うとようなミッドナイトブルー、瞳の色も同色で目は釣り目で見下ろされてる感が半端ない。髪型は少々前髪が目にかかっており、もみあげは触角まではいかないがある。後ろ髪が少し跳ねており、鎖骨ぐらいまである。一房ずつ左右前に流している。制服は生徒会長と同様にきっちりと着こなしており、ただ違うのはYシャツの襟についている飾りの石の色が紅い色をしていることだ。
セディアスと名乗った風紀委員長は俺達新入生を品定めするかのようにゆっくりと視線を動かしていく。その間、俺は蛇に睨まれた蛙のように動けなかった。たった15秒程度だったが酷く長く感じた。
委員長の御眼鏡に適うような人は居なかったらしい。
「風紀委員は毎年人手不足でね、入ってくれると嬉しい」
それだけ言うと最初に座っていた席に戻っていった。
