でも、確かに二年前と同じことを兄貴にされた。



「もーいい」


ちょうど赤信号になり、俺は無理やり車から降りた。


「ったく、アイツ」


ーーートゥルルルル


繋がるか不安だけど、紗英に電話を掛けてみた。
出ろ、紗英ーーーー


『もしもしっ』



「紗英か!?今、どこにいる?」


『どこにもいない…』


「いーから、教えろ」


『今は圭都くんに会えないです』


「会いたいとか会えないとかなんでもいーから、教えろ」


『思い出の公園』