「疲れたぁ」 「だな。じゃ、帰るわ」 部活が終わり、汗だくの中、俺は何も用事はないが、今日は早めに帰る。 少しはあのチビにメールでもしてやるかな(笑) なんて、ノンキなことを考えていた。 「よっ。圭都」 「兄貴」 校門のところには兄貴がたばこを吸って、立っていた。 「迎に来た。乗れよ」 「珍しいな」 俺は言葉に甘えて、車の助手席に座った。