これを断られたらさすがに傷付く。 緊張からか、体が少しだけ火照って顔も熱を持ち出したように思う。 隣から全君の笑い声が聞こえてきて何事かと振り向くと、 「ぶっ、平然と好きって言うくせに連絡先聞くのはキンチョーするんだな」 「…だっ……て!」 「顔、真っ赤」 笑いのツボに共感は出来ないけど、全君のあたしを見る目がなんとなく柔らかい気がして更に顔が赤くなった。 「用がある時だけ掛けて来いよ?」 「はいはい」 あたしのケータイ画面に全君の名前と番号が並んで、家に着くまで終始ニヤケてた。