私は立石美優(たていしみゆ)




ただ今高校一年生の夏休み直前を控える





そしてたった今、好きな人に告白をする
ために呼び出したところ





「立石さん、お待たせ」




ガラガラっと扉を開け入ってきたのは
私が大好きな、蓮見祐太(はすみゆうた)くん






場所は図書室、私と彼のふたりきり




そして当たり前のようだけど
心臓がばくばく音をたてる




「立石さん、話って?」




にこっと微笑んだ蓮見くんにきゅんとする私





「私、蓮見くんのことが、好きです」




震える声で、単刀直入にそう告げた





「私と、付き合ってください」




彼は、告白をされると勘付いてたからか
対して驚かなかった




それもそうだ




容姿がとても良くて、誰にでもに優しい
彼は当然のように人気である





だから告白されることも珍しくない