「はい、ほら。
もう帰った帰ったー」
と、今度は子供みたいに無邪気な笑顔をみせる。
「お前ら...まさか」
「俺、瀬奈の弟です。
...血はつながってないですけどね?」
いつも姉ちゃんって呼んでるのに
瀬奈って呼ぶのなかなか慣れなくて大変でしたよー!
なんて言っている。
「だけど如月さん?
俺も血がつながってないんで
結婚しようと思えばできる訳ですよ。
だから油断は
き・ん・も・つ でーすよ」
...年上をバカにしやがって
と思った斗真だったが、なんとかおさえこんだ。
「いきなり邪魔して悪かったな
その...姉ちゃんに礼言っといてくれないか?」

