「プルルルルルルッ,プルルルルルルッ」
「あ、電車来た」
あーあ、終わっちゃった。
「よし、行くか」
「はい」
二人で電車に乗った。
空いているため、座ることが出来た。
人1人分くらい空いた所に座るセンセイにゆっくりと話しかける。
「……センセイ。寝癖、直して下さいね」
今は、これが精一杯。
普通に接するのが、精一杯。
あたしだけ、の時間は終わったから。
この気持ちをゆっくりと閉じ込めていこう。
「あ゛?時間が無いんだよ。仕方ないな、うん」
「だらしなっ」
「……うるせぇ」
センセイは、あたしの変化に気付いているのだろうか?
いつもと同じトーンの喋りのセンセイを見てると、気づいてなさそうだ。
あたしが違った想いでセンセイを見ているから、そう感じるんだよね。


