30差の片想い





「プルルルルルルッ,プルルルルルルッ」



「あ、電車来た」



 あーあ、終わっちゃった。




「よし、行くか」


「はい」




 二人で電車に乗った。


 空いているため、座ることが出来た。



 人1人分くらい空いた所に座るセンセイにゆっくりと話しかける。


「……センセイ。寝癖、直して下さいね」



 今は、これが精一杯。

 普通に接するのが、精一杯。


 あたしだけ、の時間は終わったから。

 この気持ちをゆっくりと閉じ込めていこう。



「あ゛?時間が無いんだよ。仕方ないな、うん」


「だらしなっ」


「……うるせぇ」



 センセイは、あたしの変化に気付いているのだろうか?


 いつもと同じトーンの喋りのセンセイを見てると、気づいてなさそうだ。

 あたしが違った想いでセンセイを見ているから、そう感じるんだよね。