協力なんて、出来るわけない。
……なにやってるんだろう、俺。
コウタの嬉しそうな顔を見ながら、ひとつ、ため息を吐いた。
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「見てっ、雲がハート型だよ!」
楽しそうに笑う彼女を、俺は呆れ気味に見つめた。
放課後。
俺がいつものように掃除をしようと池に行くと、何故か叶恋が仁王立ちをしていたんだ。
『な、なにしてんだよ』
『いやぁ、いつもお世話になってるからね。お手伝いしようかと』
そう言ってニコッと笑うと、叶恋は俺からほうきを奪った。
『いや、いいって』
『いいじゃん、ちょっとくらい』
叶恋は俺の話なんて聞かずに掃除を始めた。
『はぁ……』
諦めた俺も、傍に置いてあったほうきを持ち、掃除を始めた・・・ー--


