そして、教師というものは毎日遅くまで働くということも。
センセイのことだ、早起きなんて絶対にしないだろう。
だから、あたしは安心してこの時間に駅に来れるんだ。
「へぇー、そうなんですか。でも、残念ですね。それじゃ、あたしと同じ電車に乗らないといけませんね。」
「いや、お前がずらせばいいだろ。」
あ。
今、チクンッて胸が痛んだ。
効くなぁ、これは。
「えーっ、そんなにあたしのこと嫌いですかー?ショックー」
なんて、大げさに悲しんでみたりして。
あぁ、高校生だなって感じで。
きっと貴方には、ふざけてるようにしか見えてないんでしょう。
だからそうやって、
「うん、嫌い。…なーんてな」
簡単に笑って返すのでしょう。
でもね、あたしには充分なくらいの痛みなの。
泣きたいくらいなの。
もしもあたしが泣いたら、貴方はどうする?
きっと、訳が分からなくなりながら謝るんだろうな。


