どうしたら泣いている理由が分かるのか、って思いながら。
きっと、理由を見つけることが出来るまで、俺は池に行き続けるんだろうな。
クラスが違うし、名前も知らない。
(同い年なのは知ったけど)
それでも、すげぇ気になって毎日あいつを見ていた。
……1週間前までは。
『最悪……』
その日、最悪なことに俺は日直だった。
日直は、7時30分には学校に来なければならないというものがある。
俺は、28分に家を出た。
(まあ、俺の家である神社から学校までは、1分もかからない距離だから超余裕で学校に着いた。)
そして、学校に着いた時。
俺はあいつを見つけたんだ。
『じゃあな』
『はーい。』
俺は、急いで校門の裏に隠れた。
『え、は、え……』
言葉にならない声を出して、必死に考える。


