30差の片想い







 それから、中庭への道のりは妙に長く感じた。

 そこまで遠くないはずだけど、気まずいのもあって、体感距離は1キロぐらいかもしれない。


 とりあえず、長かった。




 中庭には人気が全くなく、シーンとした静寂に包まれる。


 うっ、気まずい。


 なんて思いながら俯いていると、

「あのさ、俺……櫻井さんのこと、好きです!もし良かったら、付き合ってくれないかな?」

 と、いきなりコウタくんの告白。


 一気に顔が熱くなるのが分かった。


 実はあたし、告白なんて初めてなんだ。

 したことはあったけど、されたことは一度もない。


 コウタくんに呼ばれた時点で何となく予想はしてたけど、やっぱり恥ずかしかった。






 ………でも。


 この前、やっと気付いた気持ちがあるから。



 センセイのことが好きじゃないと気付いた時、同時に気付いた気持ち。



 何度も考え直した。


 優しくされたからじゃないかって。

 恋と友情を履き違えてるんじゃないかって。

 ただ、寂しいだけなんじゃないかって。

 たまたまセンセイに対する恋が終わった時に考えていた人だから、勘違いしたんじゃないかって。


 だけど、違った。