それから、中庭への道のりは妙に長く感じた。
そこまで遠くないはずだけど、気まずいのもあって、体感距離は1キロぐらいかもしれない。
とりあえず、長かった。
中庭には人気が全くなく、シーンとした静寂に包まれる。
うっ、気まずい。
なんて思いながら俯いていると、
「あのさ、俺……櫻井さんのこと、好きです!もし良かったら、付き合ってくれないかな?」
と、いきなりコウタくんの告白。
一気に顔が熱くなるのが分かった。
実はあたし、告白なんて初めてなんだ。
したことはあったけど、されたことは一度もない。
コウタくんに呼ばれた時点で何となく予想はしてたけど、やっぱり恥ずかしかった。
………でも。
この前、やっと気付いた気持ちがあるから。
センセイのことが好きじゃないと気付いた時、同時に気付いた気持ち。
何度も考え直した。
優しくされたからじゃないかって。
恋と友情を履き違えてるんじゃないかって。
ただ、寂しいだけなんじゃないかって。
たまたまセンセイに対する恋が終わった時に考えていた人だから、勘違いしたんじゃないかって。
だけど、違った。


