~叶恋side~
「櫻井さーんっ!いるー?」
そんな明るい声が響いたのは、昼休みに入ってあたしがご飯を食べ終えた時だった。
声の聞こえた方を向くと、そこにはコウタくんがいたんだ。
透の、仲の良い友達……。
そして確か、あたしのことを好きな人……だっけ。
そう思うとちょっと恥ずかしくて、
「はいっ!あたしです!」
とだけ言って、早足でコウタくんの目の前まで行った。
早く用事を済ませたかったからだ。
「どうしたの?」
そう問うと、コウタくんは少し顔を赤らめた。
透から話は聞いていたけれど、話すのは今日が初めて。
あたしも、かなり緊張している。
「あの、さ……話、あるから……ちょっと、来てくれないかな?」
「どこに?」
「中庭……?」
コウタくんは何故か語尾に?マークをつけながら、そう言った。
「あっ、うん……いいよ」
あたしはそう言うと、一緒にご飯を食べていた友達たちに
「ちょっと中庭行ってくるね!」
と言った。


