そう言うんだったら、教えてくれてもいいのに。
そう思った夕食だった。
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あれからも、変わらず叶恋のことばかり考えている俺。
もちろん、たまに父さんが言った言葉のことも考えている。
俺は、何に気付いてないんだ?
何に気付かないといけないんだ?
……それに、母さんのことももうよく分からない。
本当になにも思わないんだ。
なにも思えないんだ。
一体、俺はどうしてしまったのだろうか。
自分の心が、気持ちが分からなくて、どうしたらいいのかも分からない。
毎日考えるけど、分からないまま。
そして悩み過ぎて疲れてきた今日、家に帰ると母さんが何故かオシャレをしていた。
いや、別にいつもがダサいとかではなくて。
ただ、服装やメイクがいつもより気合が入ってたんだ。
「……母さん、どこか行くの?」
俺は鞄をソファに置きながらそう言った。
「え?……あら、おかえり透」


