「大丈夫だよ、 それよりまだ夜中だから寝ときな 疲れてると思うし」 「はーい、おやすみなさい」 「おやすみ」 そっと柚の布団を掛け直し、 病室を出た。 次の日、朝の回診に行くと 柚は、まだ寝ていた。 起こすのもあれだし…… 体温だけ測ってまた後でくるか。 「7度5分か……」 呼吸は、落ち着いてるし大丈夫だろう。 「早く良くなれよ」 そっと部屋を出た。