君が幸せになるその日まで


教室に入ると
「お、また一緒に来てやんの!」
「夫婦だ!」
などとからかわれる。
まぁ、日常茶飯事というやつ。
「夫婦って誰だよ」
って言って陽は笑ってる。
でも本当は私と夫婦とか言われて嫌なんじゃないかなって思う。

だって陽には
「由奈、陽おはよ」
「おはよう、岸田」
「花奈おはよー!」
岸田 花奈という彼女がいるのだから。

花奈は一年前。
つまり、高校の入学式で意気投合しあった私の親友。

「あ、そーだったな、陽には岸田いたもんな!篠田失恋どんまい」
“ドンマイ”
その声が私の胸に突き刺さる。
本当に私ドンマイだ。

「由奈?大丈夫?顔色悪いけど」
「本当だ、由奈辛い?」
不意に陽と花奈に話しかけられた。
「え?」
どくんと心臓が音を立てた。
もしかして、顔にでてた‥‥?
「いっいやだなー、二人とも!元気に決まってんじゃん!」
バシバシと二人の背中を叩く私。
「痛いって由奈」
「本当だ元気」
そう言って笑う二人。

私は楽しそうに笑う二人を見て胸がちくりと痛んだ。