【短】50-50 フィフティ・フィフティ



その日出逢ったばかりの人と、セックスをするのは初めてじゃない。多分、1年に1、2回くらいある。


ワタルと付き合ってからは、その時限りの遊び。


その都度、ちゃんと相手の人に「私、カレシいるから」って、断っておく。

(でも、これは最速記録…)





「桜ちゃん、お湯が溜まったよ!」


松本さんの呼び声で、バスルームに行くと、こんもりとした泡風呂が用意されていた。



「色っぽくて、綺麗なカラダだ…」


松本さんが後ろから私を抱きしめる。

割りとマッチョな力強い腕。


「泡の中で、たくさんイカセテあげるよ…」


よく響く低音ボイスに、私の身体の芯は、簡単に砕けてしまう。


バスルームで洗いっこ。


素っ裸のまま、お姫様だっこされて、ベッドに移動。


私が下になって、お互いの敏感な部分が顔の前にくるように寝た。


部屋の大きな鏡に、生まれたままの姿でカエルみたいに大きく脚を開いている私が写ってる……イヤラシイ…