「まひろ君、
今日の昼食はサンドイッチですよ。」
「おっ!いつもありがとな。」
うぅ、
カレカノの横に並ぶのってきつい。
双子だから
余計に。
「......まきばもいりますか?」
「えっ?」
伊織が声をかけてくれた。
気をつかわせたかな......?
「私は、友達と食べるから!ありがとう、伊織。」
「そうですか?」
私がそう言うと
伊織が、しゅんとした。
「あ!まーきーばっ!」
後ろから声が聞こえた。
「空海っ!」
そこにたっていたのは
私とまひろの幼なじみ、
秋元空海(アキモトクウカイ)だった。
「まひろと彼女さん、二人っきりにしたあげようよ?まきば、おいで?」
空海はいっつも助けてくれる。
今だって私が困ってるから
助けてくれたんだよね?
ありがとう。
ありがとう。
「......てことで、まひろ、伊織、私はここまでっ」
別れるときに、
伊織が「ありがとう。」
って言ってくれた。
やっぱ、
二人っきりになりたかったんだよね。
気まで使わせたうえに
お邪魔虫になっちゃって。
私って本当だめだなぁ。
こんな私が
世界を
救える?


