「まだだめなのっ.....
死ね....ない......はぁ....」

私はこんな所で死ねない。

仲間のためにも。

自分のためにも。

なのに、なのに、
「きゃぁぁぁぁぁあああ!!!!!」

神様は私を生かしてくれなかった。


こんな未来を私は

変えたい。

⭐★⭐★⭐★

バタンッ!

「まきばっ朝だぞ!起きろ!」

「まだ時間あるよぉ。」

そう言って私、天野まきばは布団の中に顔を突っ込んだ。

「無いっ!俺達、今日テストだぞ?」

テスト.....?

「おおおおおいい!それを先に言ってよ。それを!!」

まったく、私の双子の兄、天野まひろは大事な事を言ってくれないんだから。

「はぁ...目ぇ覚めたな?早く行くぞ。魔法学校に。」

「はぁい。」

魔法学校。私達はそこに通っている。私の
残酷な未来を変えるために。


私は、死んでしまう。魔法少女として、皆と一緒に世界を救うときに。仲間が死んで、私が死んで。世界を守れなかった。


そんな時、一人の魔法少女が自分を犠牲にして私達を過去に戻してくれた。

その子の分も過去に戻れた私達は頑張らなくちゃいけない。


世界を救わなくちゃいけない。



「まーきーば。」
「ママっ。」

いけない。急いでるのに、

ぼーっとしてた。

「まひろ、ずっとあんたの事待ってるのよ?早く準備しなさい。」

「わかってるよーだっ」

ちょっと意地悪に言ってしまった。

でもね、私だって考えたりするんだからさぁ怒らなくたっていいじゃんか。


『いってきまーすっ』

今日も1日がんばるぞぉ。
気合いをいれなくちゃね。

すたすたすた

「.....」
「......」

沈黙。

双子って、仲良しって思われるけど
実際そうじゃない。

歩くペース速いし。

まひろはあれだね。


彼女とか作ってもすぐ別れるねっ。
つーか、別れろ。
今の彼女と

「別れろぉぉぉお!」

あっ声にでた。


「......別れねーし。」

まひろを怒らせてしまった。
ただでさえ不機嫌だったのに。

そんな事してると
私達の学校、

魔法学校に着いた。