「えー、いないんじゃないかなぁ。ああ見えてガード固いって噂だし」
「え?そうなの?」
「うん。仕事用の携帯の番号は教えても、プライベート携帯は絶対教えてくれないらしいし、どんなにくっついても肩抱くくらいでキスとかそれ以上は絶対しないんだって」
「えー、意外と真面目」
へ?そうなの?いや、さっき私にはキスしてきたけど……でもあれは頬だからセーフ?
でも、誰にでも何でも許すわけじゃないなんて、ちょっと意外かも……。
「あーでも、日向さんってプライベート謎だもんね」
「そうそう。仕事の後も何してるかわかんないし……変な噂ばっかりあるし」
「変な噂?」
「夜な夜な一人で飲屋街に消えていくのを見たとか、実はホストが本業だとか、人妻の相手してお金稼いでるとか……」
……って、本当に変な噂だ……!
ありえない、けど日向だったらもしかして、ありえないこともなさそうな話に様々な想像が頭をぐるぐるとめぐる。
き、気になる……けど、聞いたら負けというか、まるで私が日向に興味があるみたいで、なんか悔しい。
だけど気になるし、ホスト姿は簡単に想像ついちゃうし……でも、でも……。
……よし、ならば。



