愛してもいいですか




そう、以前料理を作ってくれた一件以来日向は私に昼食を作ってくれるようになった。



スケジュール的に時間のある時はその場で作ってくれて、ない時は朝のうちにお弁当にして作っておいてくれて……。

『わざわざ作らなくていい』と一度は言ったけれど『栄養管理も自分の仕事ですから』と、丸め込まれてしまった。



でも確かに少し肌の調子がよくなったとは思っていたけど、人に言われるってことはやっぱり変わってきたんだ。



「へー……すごいですね、秘書って。そこまでやるんですか」

「普通はやらないですけどね。あれこれと世話焼きなの」



まったく、と呆れたように言いながらグラスの水を一口飲むと、松嶋さんはあははと笑った。



「そういえば、今度の日曜って空いてますか?たまには昼間から出かけられたら……」

「日曜?あー……ごめんなさい、その日は仕事で」

「日曜まで?」

「えぇ、取引先と会う予定で……どこも忙しいから、どうしても日曜でも仕事になったりしちゃって」



折角の松嶋さんからの誘い。本音を言えば二つ返事でOKしたいけれど、頭の中でスケジュールを思い出せば確かその日は取引先との予定が入っている。

ごめんなさい、とグラスを置きながら謝る私に彼は髪をかく。