愛してもいいですか




ミサキインテリア……といえば、最近少し赤字気味の業者だった気がする。取引条件についての話、かな。けど正直、あまり大きく条件が変わるようなら取引継続は厳しいかも……。

そんなことを考えるうちに、コンコン、とドアはノックされスーツを着た中年の男性が姿を現す。



「お、お世話になっております。ミサキインテリアの橋本と申します……」

「お世話になっております、宝井です。どうぞ、こちらのお席へ」

「失礼します」



応接用のソファへ通すと、テーブルを挟んだ形で向かい合い座る。その一方で日向は何も言わなくともお茶を入れるため部屋を出た。



「本日はわざわざお時間いただき、ありがとうございます」

「いいえ、こちらこそわざわざ足をお運びいただきまして。で、ご用件というのは?」

「実は、御社様との契約条件についてのご相談で……」



やはり予想通りの内容に、「えぇ」と頷く。



「弊社の方がですね、正直言いますと……その、前期の成績があまり思わしくなくてですね。出来れば、契約条件の見直しをさせていただけないかと……」

「契約条件、を……」

「今までと比べて多少きつい条件になるかとは思います。ですが、今御社様との契約がなくなると会社自体が立ち行かなくなってしまいますので……その、どうか、」



取引の話だけに、場の空気はピリピリと重くなる。そんな空気に威圧されてか、彼、橋本さんの額からは汗が滲んでいる。