愛してもいいですか




「野菜、ちゃんととってます!?」

「……へ?」



や、やさい??

意味が分からずキョトンとすると、日向は私の両頬を指で撫でながら、まじまじと顔を眺める。



「肌ガサガサ!ビタミン不足!どうせ出来合いのものしか食べてないんでしょう!もう若くないんだからいろいろ考えて食事とらないと……」

「なっ!?」

「あっ、そういえば昼食まだでしたよね?じゃあ折角ですし作ります!買い物してくるのでちょっと待っててくださいね!その間に書類お願いしますね!」

「えっ!ちょっと日向、待っ……」



そして瞬く間に一人で話をつけると、日向は私から手を離しバタバタッと部屋を後にした。

いや、まぁ確かにその通り、野菜もとっていなければ出来合いばかり、疲れていると肌荒れもひどいけど……。



「……せめて、お礼くらい普通に言わせなさいよ」



結局こうして言いそびれてしまう。それどころか、掴まれた両頬が、少し熱い。