「昨日のパーティはお楽しみだったようで」
「えぇ。見守るって言ってついてきてた誰かさんが他の女性にうつつを抜かしていたおかげで、すごく楽しめたわ」
「いやだなぁ、『ダメな男に引っかからないように見守りに来た』って言ったじゃないですか。相手がまともそうだったから邪魔をしなかっただけのことですよ」
私と松嶋さんが話していた様子を見ていたのだろう。つまり彼から見ても松嶋さんはいい人そうだということで、昨日の好感触がさらに確かなものに感じる。
「本当、いい人だったわ。彼とならすぐにでも結婚したいくらい」
「あはは、焦ると痛い目見ますよー?もういい歳なんだから、落ち着いて周り見ないと……」
「歳の話は出すんじゃないわよ」
キッと睨むとへらへらと笑うその顔も「はーい、」と苦笑いになる。
「でも本当、必死になって出会ってもいい結果になんてならないと思いますけど?」
「うるさいわね。私はあんたみたいに相手がいっぱいいるような人間じゃないんだから、自分で動かなきゃ出会えないのよ」
「そうですかねぇ」
話しながら日向はこちらへ近付き、私の隣へ立つとデスクに手をつく。



