愛してもいいですか




結局その社長の鶴の一声で、取引契約は持ち直すことが出来き、今回の依頼の件もこの土日の間に要望通りのデザインを完成させるという約束で解決した。



「本っっ当に、すみませんでした!!!」



そして、皆で戻ってきた会社のロビーでデザイン部の社員たちは全力で頭を下げた。

部長やリーダー社員は顔を真っ青にさせ、女性社員に至っては泣き出してしまっている。



「まさか社長に土下座させるなんて……本当にすみませんでした!!」

「いいわよ、私も確認が行き届いてなかったのは事実だし。それより早くデザイン仕上げる!他の仕事よりこの件優先、明日ももちろん出勤で!分かった!?」

「は、はい!」



頭を上げピッと背筋を伸ばす社員たちの背中をバシバシと叩く。



「向こうがうちの会社を信頼してくれるのと同じように、私はあなたたちを信じているんだから。頼んだわよ」

「……はい!」



気合いを入れたように、彼らは急ぎ足でデザイン部のフロアへ向かって行くと、その場には私と日向の二人きりが残された。