I love you に代わる言葉



 公園に着いてボク等は、二人並んで(一人分くらいの間を開けてはいたが)ベンチに座った。此処は例の公園だから、居心地がいいような悪いような、何とも言えない気分になる。……そういえば、ケンヤについて知る切欠になった場所でもあるのか。
 公園に着いてから暫くは沈黙が降りる。ボクはおねーさんの言葉を待っていたのと、己の気持ちを伝えるタイミングを探っていたのとで、自然と沈黙になる。ボクはずっと正面を見ていたからおねーさんの表情は解らないけど、隣から想い耽る様子が空気で伝わってきていた。今日は特別な日だから、想い馳せる事も或いは無心になる事も、必要なのかも知れない。
 互いに無言のまま数分が経過し、ふと、おねーさんは天(そら)を見上げた。そして、ぽつり、呟いた。
「星が、きれいですね。晴れてよかった」
 透き通る小さな声を拾い上げ、ボクも天を仰いだ。おねーさんは更にぽつり、呟く。


「……ひなせ、ひかり……」


 と。