「……何か夢を、見ていました?」
深く座り直すと、不意におねーさんが尋ねてきた。
「え、何で?」
「いえ、何となく」
「……覚えてない。何か見てた気はするけど」
ボクは嘘をついた。本当はハッキリと覚えていたけど。
「そうですか」
「何か見てたように見えたの?」
逆に質問してみれば、おねーさんは視線をやや左下に落とし、考え込む仕草をした。
「うーん、見えたというか……寝辛そうな体勢だった割に、顔はとても穏やかでしたから。……何となくです」
おねーさんはそう言うとクスっと笑う。
「ふーん……まぁ多分、あったかい夢だったと思う」
これは嘘じゃなかった。身体が芯からぽかぽかするような、ふわふわの毛布で包まれているみたいに優しく温かな感覚が全身を包んでいる。ああ、暑いと感じたのはこの所為か。暖房との相乗効果で、多分、今ボクは暑いくらいに温かい気持ちになっているんだ。
深く座り直すと、不意におねーさんが尋ねてきた。
「え、何で?」
「いえ、何となく」
「……覚えてない。何か見てた気はするけど」
ボクは嘘をついた。本当はハッキリと覚えていたけど。
「そうですか」
「何か見てたように見えたの?」
逆に質問してみれば、おねーさんは視線をやや左下に落とし、考え込む仕草をした。
「うーん、見えたというか……寝辛そうな体勢だった割に、顔はとても穏やかでしたから。……何となくです」
おねーさんはそう言うとクスっと笑う。
「ふーん……まぁ多分、あったかい夢だったと思う」
これは嘘じゃなかった。身体が芯からぽかぽかするような、ふわふわの毛布で包まれているみたいに優しく温かな感覚が全身を包んでいる。ああ、暑いと感じたのはこの所為か。暖房との相乗効果で、多分、今ボクは暑いくらいに温かい気持ちになっているんだ。

