I love you に代わる言葉

「本当にありがとう……! 大事にします。一生、大事にします」
 おねーさんはそう言うと、ライトアップされたそれを、じっと眺める。よかった、と言おうとしたけど、おねーさんの表情が一瞬あっと何かを思い出したような、思いついたような、何かに気付いたような、そんな表情になったから、ボクは声を呑んだ。
 おねーさんは、ぽつり、呟いた。
「光……」
 と。
 ひかり……? ボクは一瞬、自分の名前を言われたのかと思ったが、即座に――違う、という直感が働いた。おねーさんはもう一度ボクの顔を見て微笑み、また置物へ視線を戻すと、
「……何だか、光を与えられているみたいです」
 そう言った。
 それを聞いてボクは嬉しいと思った。光を与える、か。――そう考えた瞬間、何かがボクの中で弾ける感覚がした。何かが閃いたみたいな、ハッと何かに気付いたみたいな、何とも表現しがたい感覚だが、確かに何かが弾けた。しかしその感覚は、何かの思い違いではないかと思うくらい刹那に消え去った。もう一度その感覚に手を伸ばそうとしたが、おねーさんが不意に此方を向いた事により、その手は引っ込めざるを得なくなる。