I love you に代わる言葉

「……嬉しい。嬉しいです、とっても。日生くん、ありがとう。……開けてみてもいいですか?」
 説明と呼ぶには程遠かったボクの説明は、ちゃんとおねーさんに伝わったらしい。
「え……、ああ、うん」
 ボクの返事を聞くが早いか、おねーさんはすぐに袋の中のものを取り出した。
「ラッピングまで……! 嬉しいっ」
 おねーさんはボクに向かって満面の笑みを見せる。
 今、心底幸せだと思った。
 まだ中を見ていないのに、全身から溢れる歓喜。こんなに喜んで貰えたら、頑張ったかいがある。
 おねーさんはテーブルにそっとそれを置き、その傍に座る。わくわくといった様子で丁寧に包みを開き、そこから姿を現したものを見て、わぁ……と、感激した様子で小さく声を漏らした。箱に商品写真が載っているが、それでも実物を早く見たいと言わんばかりにすぐに箱に手を掛ける。ごそごそと中のものを取り出すと、おねーさんは、わぁぁ……と一回目の時より僅かに大きな声で感激と歓喜を表現した。
「きれい……天使が祈りを捧げてるんですね。あ、でも、どうやって光らせるんだろう……あ、このスイッチかな」
 おねーさんは箱の写真と見比べながら、殆ど独り言のような発言を零す。底についているスイッチをパチッと押すと、それは写真と違わずドレス部分を光らせた。それを見て、パッと満面の笑みを再びこちらに向ける。心底嬉しそうに笑うその姿を見て、ボクも笑みを零した。おねーさんがあまりにもカワイかったのと、ボクの心が、あまりにも喜びを訴えてきて。
 オルゴールが割れた事なんて本当に気にしていないみたいに見えるその幸せそうな笑顔を見て、ボクの自責の念はこの時少し和らいだ。