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煌宝へ行くと、今日もおねーさんとオバサンが居た。ボク等の姿に気付いた二人は、やや驚きの表情を見せた後、にこりと笑う。が、オバサンは直後に「あー!!」と声を上げた。そして、
「あんたはあの時の!」
そう言葉を続けた。オバサンの視線は右隣にいる今井に向けられており、ボクはすぐに、あぁ、と納得した。今井がオバサンと対面するのは、万引きの件で叱られて以来なのか。今井はオバサンを見ながら、ぅげっ! と失礼極まりない声を出した。二人の様子を見ながら、おねーさんはクスクス笑う。オバサンはボク等に歩み寄ってきた。
「あんたの顔はちゃーんと覚えてるよ。綺麗な金髪だしね」
腰に手を当てながら、ずいっと顔を今井に近付け、明るく声を掛けるオバサン。恐らく反射的にだろう、今井は一歩後ずさり、たじろいでいた。
「花恋ちゃんから聞いてるよ。日生くんと仲がいいんだってねぇ。本当は優しい子だって花恋ちゃんが言ってたんだよ。日生くんが変わったのは友達の――あんたのお陰だってね」
オバサンは明るい笑顔を今井に見せた。今井は仏頂面をしながら頭を掻いていたが、明らかに照れている風で、その表情は照れ隠しなんだとすぐに解った。今井は決まり悪くなった時や照れた時に、頭を掻く癖があるからね。ボクの傍に寄ってきたおねーさんと、はたと目が合う。おねーさんは今井を一瞥すると、照れているのが可愛いと言わんばかりにふふっと忍び笑いをした。
煌宝へ行くと、今日もおねーさんとオバサンが居た。ボク等の姿に気付いた二人は、やや驚きの表情を見せた後、にこりと笑う。が、オバサンは直後に「あー!!」と声を上げた。そして、
「あんたはあの時の!」
そう言葉を続けた。オバサンの視線は右隣にいる今井に向けられており、ボクはすぐに、あぁ、と納得した。今井がオバサンと対面するのは、万引きの件で叱られて以来なのか。今井はオバサンを見ながら、ぅげっ! と失礼極まりない声を出した。二人の様子を見ながら、おねーさんはクスクス笑う。オバサンはボク等に歩み寄ってきた。
「あんたの顔はちゃーんと覚えてるよ。綺麗な金髪だしね」
腰に手を当てながら、ずいっと顔を今井に近付け、明るく声を掛けるオバサン。恐らく反射的にだろう、今井は一歩後ずさり、たじろいでいた。
「花恋ちゃんから聞いてるよ。日生くんと仲がいいんだってねぇ。本当は優しい子だって花恋ちゃんが言ってたんだよ。日生くんが変わったのは友達の――あんたのお陰だってね」
オバサンは明るい笑顔を今井に見せた。今井は仏頂面をしながら頭を掻いていたが、明らかに照れている風で、その表情は照れ隠しなんだとすぐに解った。今井は決まり悪くなった時や照れた時に、頭を掻く癖があるからね。ボクの傍に寄ってきたおねーさんと、はたと目が合う。おねーさんは今井を一瞥すると、照れているのが可愛いと言わんばかりにふふっと忍び笑いをした。

