「――で、おねーさんの喜びそうなものって何さ」
「何でも喜ぶんじゃねぇか?」
「真面目に考えてくれる?」
「考えた末の結論だ。日生がやりゃあビックリして何でも喜ぶだろ」
どういう意味だよこいつ……それってただ驚きが勝ってついでに喜んでるだけじゃないの。確かにビックリはするだろうけどさ。
小物が並ぶ棚を見る。この辺は天使をモチーフに作られた小物ばかりだ。やっぱりおねーさんにはこういうものの方がいいんだろうか。
ボクはおねーさんが持っていたオルゴールに似ているものを見つけた。手に取ろうと右手を伸ばしかけたけど、やめた。やっぱり同じようなものは贈りたくない。昔の男と同じなんて御免だ。
その周辺を見ていると、蓋の部分に天使が彫刻された小物入れを見つけた。それを手に取り眺める。うーん、パッと見は惹かれるが、天使の顔が不細工だな。
「お。日生、こっちにしろよ」
数歩離れた場所からシンにそう言われた。
手に取った小物入れを棚に戻し、シンの隣へ行く。シンが指差しているものを見れば、それはガラスで創られた天使が、祈りを捧げる姿の置物だった。それをシャボン玉に閉じ込める如く包み込む薄いガラス。こっちは小物入れではなく、普通の置物のようだ。こっちもこっちで悪くはない。ただ、ボクが見ていたものより創りが遥かに繊細で脆そうではある。
「これ、電源入れると光るみたいだぜ」
シンはそう言ってその置物が入った箱を見せてきた。どうやら、天使の着用するドレス部分が光る仕組みになっているらしい。
「ああ、ホントだね」
「どうせなら光るやつにしろよ」
「別にいいけど何で?」
問えば、シンの口元が得意気に吊り上がった。
「――ヒカリ。」
……の意味を込めてな。
と、シンはそう言った。
その言葉に僅かに目を見開く。好きじゃない、名前だけど……それも悪くはないと思えた。
「何でも喜ぶんじゃねぇか?」
「真面目に考えてくれる?」
「考えた末の結論だ。日生がやりゃあビックリして何でも喜ぶだろ」
どういう意味だよこいつ……それってただ驚きが勝ってついでに喜んでるだけじゃないの。確かにビックリはするだろうけどさ。
小物が並ぶ棚を見る。この辺は天使をモチーフに作られた小物ばかりだ。やっぱりおねーさんにはこういうものの方がいいんだろうか。
ボクはおねーさんが持っていたオルゴールに似ているものを見つけた。手に取ろうと右手を伸ばしかけたけど、やめた。やっぱり同じようなものは贈りたくない。昔の男と同じなんて御免だ。
その周辺を見ていると、蓋の部分に天使が彫刻された小物入れを見つけた。それを手に取り眺める。うーん、パッと見は惹かれるが、天使の顔が不細工だな。
「お。日生、こっちにしろよ」
数歩離れた場所からシンにそう言われた。
手に取った小物入れを棚に戻し、シンの隣へ行く。シンが指差しているものを見れば、それはガラスで創られた天使が、祈りを捧げる姿の置物だった。それをシャボン玉に閉じ込める如く包み込む薄いガラス。こっちは小物入れではなく、普通の置物のようだ。こっちもこっちで悪くはない。ただ、ボクが見ていたものより創りが遥かに繊細で脆そうではある。
「これ、電源入れると光るみたいだぜ」
シンはそう言ってその置物が入った箱を見せてきた。どうやら、天使の着用するドレス部分が光る仕組みになっているらしい。
「ああ、ホントだね」
「どうせなら光るやつにしろよ」
「別にいいけど何で?」
問えば、シンの口元が得意気に吊り上がった。
「――ヒカリ。」
……の意味を込めてな。
と、シンはそう言った。
その言葉に僅かに目を見開く。好きじゃない、名前だけど……それも悪くはないと思えた。

