I love you に代わる言葉

「流石日生。鋭い眼力だな」
「鋭くなくても解るだろ。アンタのそのスッキリとした顔付きを見れば」
 半ば呆れたように溜息をつき、ドカッと腰を下ろした。三歩程離れた場所に今井はゆっくりと腰を下ろし胡坐をかく。
「何だ? どういう事だよ?」
 ボク等のやり取りを理解出来ずにいる今井に、ただただ呆れた。
「こいつは寝たフリをして、わざとおねーさんに玄関扉を開けさせたんだよ。どうせボクが驚くか喜ぶかすると思ったんだろ」
「で、現に驚くか喜ぶかしたんだろ?」
 頭の後ろで手を組みながらベッドに寄り掛かるシン。ニッと吊り上がる口元に余裕が見えてムカついたけど、何も言えなかった。図星だったからだ。不貞腐れたようにそっぽを向けば、くくっとシンが笑った。
「まぁけど実際ビックリしたよな。お前のねーちゃん今日休みなのか?」
「ああ。今日明日と二連休なんだと」
 だから「泊まりに来るならこの日にしてくれ」と言って今日を選んだのか……何処までも考えてるんだなこいつ……。