I love you に代わる言葉



「お待たせしました」
 数分して、おねーさんが戻ってきた。
 手を後ろに隠して、ふふっと嬉しそうに、子供のような純粋な笑みを浮かべている。見た目はキレーだが、こういう所は……カワイイと思う。……なんて考えた自分を呪いたくなった。
 おねーさんはボクの近くに腰を下ろすと、後ろに隠していた手をスッと前に持ってきた。両手とも、然程力の篭っていなさそうな拳が作られている。多分、掌中に持ってきた石が入っているんだろう。
 まずおねーさんは左手を開いた。そこには、小さなころんとした丸みのある石が二つ置かれていた。一つは、濃い緑と淡い緑を混ぜ合わせ、更に若干濁らせたような、綺麗なのかそうでないのかよく解らない石。透明感はない。もう一つは……これはよく知っている。ボクが『汚い色』と表現した石だ。名前何だったっけな。
「翡翠とラブラドライトです」
 ああそうだ、らぶらどらいとだ。何故これを持ってきたのだろうか。