「――そういや日生が、玄関にある石に魅入ってたぜ。どれかやったらいいじゃねぇか」
――なっ……!?
ボクはシンの言葉にバッと顔を上げる。目が合ってニヤリと笑われキッと睨み上げるが、おねーさんが嬉しそうに笑ってこちらを向いたので、その表情は一瞬で崩れ去る。
「種類はあまりありませんが、どれか気に入ったものはありますか? 気になるものとか」
「え……、と、」
正直、どんなものが置いてあったのか覚えてない。何故此処に鉱物が置いてあるのか、が頭を占めていたし、シンの言葉を真に受けていた。ああ、おねーさんなら来た時に置いていきそうだな、と。
「これ、と即座に答えられねぇだろ。選んでやれば?」
「あ、そうだよね。少し待ってて下さい。似合いそうなもの持ってきますね。……あっ、そうだ! いいものがあります」
シンに向きボクに向き、その度にコロコロと表情が変わる。穏やかに微笑んでいたかと思えば、何やら思い出しパッと明るいものに変化したり。
落ち着きつつある動揺は、微かな緊張に変わる。
「取ってきますね」おねーさんはそう言ってボクと今井、両方に微笑んで見せると、部屋を出て行った。だけど何故か階段を下りて玄関に向かわず、引き戸を開けてその奥へと向かった。それを不思議に思ったが、おねーさんが一旦席を外した事に取り敢えず安堵する。
――なっ……!?
ボクはシンの言葉にバッと顔を上げる。目が合ってニヤリと笑われキッと睨み上げるが、おねーさんが嬉しそうに笑ってこちらを向いたので、その表情は一瞬で崩れ去る。
「種類はあまりありませんが、どれか気に入ったものはありますか? 気になるものとか」
「え……、と、」
正直、どんなものが置いてあったのか覚えてない。何故此処に鉱物が置いてあるのか、が頭を占めていたし、シンの言葉を真に受けていた。ああ、おねーさんなら来た時に置いていきそうだな、と。
「これ、と即座に答えられねぇだろ。選んでやれば?」
「あ、そうだよね。少し待ってて下さい。似合いそうなもの持ってきますね。……あっ、そうだ! いいものがあります」
シンに向きボクに向き、その度にコロコロと表情が変わる。穏やかに微笑んでいたかと思えば、何やら思い出しパッと明るいものに変化したり。
落ち着きつつある動揺は、微かな緊張に変わる。
「取ってきますね」おねーさんはそう言ってボクと今井、両方に微笑んで見せると、部屋を出て行った。だけど何故か階段を下りて玄関に向かわず、引き戸を開けてその奥へと向かった。それを不思議に思ったが、おねーさんが一旦席を外した事に取り敢えず安堵する。

