I love you に代わる言葉

「――ただ、」
 そう言って何処か得意気な顔をするシンに目を向けると、ニヤリと笑った。
「日生はそれが無くても、六組の俺に知れ渡る程有名だぜ?」
 意味が解らず、顔を顰めた。
「まず、容姿と頭がいいから女子にモテる。日生は知らないだろうが、隠れファンが多いんだぜ? 移動教室で六組の前を通る度に、喜ぶ女子も数人いるしな。俺のクラスに居るんだから、他のクラスにもそういう女子が居るんだろ」
「密かにモテるのは知ってたが……羨ましいぜ……」
「クールな性格でありながら背が高くない所と、一人称が『ボク』という所も、可愛いんだと。それが残念という女子もまぁ、いるがな。けど、浮ついた噂もねぇからやっぱり硬派でカッコイイんだと。小さいのに態度がデカイ所も受けるんだろうな」
「結局全部カッコイイのかよ……くそうっ、羨ましいぜっ!」
「喜んでアンタにそいつらくれてやるよ」
 表情一つ変えず淡々と告げれば、「……その余裕っぷりがムカつくぜ……」と言って今井は悔しがっていた。シンはボク等のやり取りを何処か微笑ましいものを見るかのように見ていた。