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ボク等が学校を出たのは十四時頃だった。
それから約十五分程バスに揺られ、ボク達は目的地へと到着する。
ボクと今井は、“それ”を見て、思わず言葉を失った。「それ」が指すものとは、笹山真が住んでいる「家」だ。
今井の家へと帰宅する筈だったボク達が、何故笹山真の家の前にいるのか。理由は至ってシンプルだ。今井が「笹山ん家に行ってみてぇな~」と言ったからだ。ボクが世話になるのはもう少し先の話だが、まぁ、一度行ってみるのも悪くない、とボクも思ったし、今井の何気無い呟きに意外にも笹山真が「ああいいぜ」と即答した為、邪魔する事になった。
親と離れて暮らしている、と言っていたから一軒家でない事は解っていたが、そのアパートは綺麗過ぎた。外観だけで十分立派なものだと窺える。築年数は古くない。寧ろ新しい方だろう。一人暮らしでこれか? 学生でこれはちょっと贅沢すぎやしないか? そういえば、「俺の部屋」「リビング」という言葉をさっき言っていたな。社会人ならともかく、やはり学生でそれは贅沢すぎやしないか?
「一人暮らしでこれか? すげぇな……」
ポツリと今井が言った。それは笹山真の耳にも届いたらしいが、何も言わず口元に笑みを浮かべていただけだった。
ボク等が学校を出たのは十四時頃だった。
それから約十五分程バスに揺られ、ボク達は目的地へと到着する。
ボクと今井は、“それ”を見て、思わず言葉を失った。「それ」が指すものとは、笹山真が住んでいる「家」だ。
今井の家へと帰宅する筈だったボク達が、何故笹山真の家の前にいるのか。理由は至ってシンプルだ。今井が「笹山ん家に行ってみてぇな~」と言ったからだ。ボクが世話になるのはもう少し先の話だが、まぁ、一度行ってみるのも悪くない、とボクも思ったし、今井の何気無い呟きに意外にも笹山真が「ああいいぜ」と即答した為、邪魔する事になった。
親と離れて暮らしている、と言っていたから一軒家でない事は解っていたが、そのアパートは綺麗過ぎた。外観だけで十分立派なものだと窺える。築年数は古くない。寧ろ新しい方だろう。一人暮らしでこれか? 学生でこれはちょっと贅沢すぎやしないか? そういえば、「俺の部屋」「リビング」という言葉をさっき言っていたな。社会人ならともかく、やはり学生でそれは贅沢すぎやしないか?
「一人暮らしでこれか? すげぇな……」
ポツリと今井が言った。それは笹山真の耳にも届いたらしいが、何も言わず口元に笑みを浮かべていただけだった。

