転校初日から数日。





杏くんも、だいぶ学校に慣れたみたいだ。





「未蘭ー!!早くっ、次移動教室だよー」





「おーけーっ」





ドア付近で待ってくれるりりのとこに行きながら




男子とはしゃいでる杏くんが視界に入る




あの日から杏くんとは只の隣の席の男の子、になった。




呼び名が奈乃から杏くんに変わったり、距離があったり。




私はもう必要ない感じで、少し寂しくなった。