『ねえ、雅(みやび)。なんで君は神様になりたいの?』

『輪廻転生して新しい自分で下界に戻る気はないの?』

『っ』

少女…雅は言葉煮詰まる。
『ー…わからない』

『へ?』

『なんで神様になりたいのか、覚えてないの。でも、絶対にならないといけないってことだけは、わかる』

『はぁ』

閻魔は大袈裟にため息をつくと、小鬼を動かし雅に札を手渡させた。
『縁結びの札じゃ』

『!閻魔様!』
『…必ず成功させてくるんじゃぞ』

雅の顔が次第に明るくなっていく。