き、来てしまった………………!!




うぅ…………押せない…………




インターホンが押せないよ…………!!



「あの…………どちら様ですか?」



へっ?私?



……………だよね。



「す、すみません!すぐ退きますね!」



「悠斗に何か用事かしら?」



悠斗……………?



うわ……………



スッゴイ綺麗な人…………。




芸能人みたい…………!




もしかして……………





彼女さん………………かな。




そうだよね………。こんな可愛い人………



彼女さん以外…………ないよね。



「何でもありません!




すみませんでした!」



だめだ………………泣きそう…………



なんでこんなに、苦しいの?



あんな、かっこいいんだから、



彼女くらい、いて当たり前じゃん!




何度、そう言い聞かせても、




もう、隠せないこの想い。



そっか……………。



分かってしまった。



気づいてしまった。



女嫌いなのに、



私にだけは、特別な顔をする。



わがままで、不器用で、偏屈で。



でも。



困った時には絶対、助けに来てくれる。



そんな君の特別は、私なんだって。



勝手に、勘違いしてたみたい。



近すぎて、気づかなかったこの想い。



気づいてしまった以上、



止めることなんて出来るはずもなくて。



溢れて溢れて………………。



抑えられない。




いつの間にか、私は、




君に、恋をしていたみたいです。